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5月3日(主日)説教要約

ルシファーは誰なのか

5月3日(主日)説教要約

**2026.05.03(復活後第4主日)**

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## タイトル

**ルシファーは誰なのか?**
*Who Is Lucifer?*

**本文:イザヤ書 14:12–15**

> 12 明けの明星、暁の子よ、どうしてあなたは天から落ちたのか。国々を打ち倒した者よ、どうして地に投げ落とされたのか。
> 13 あなたは心の中で言った。「私は天に上り、神の星々の上に自分の王座を高く上げ、北の果てにある会合の山に座ろう。
> 14 密雲の頂に上り、いと高き方のようになろう。」
> 15 しかし、あなたは陰府に、穴の底にまで落とされる。

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## 序論

本日は、ルシファー、すなわちケルビムの一つの堕落について説教したいと思います。私たちが聖書を通して知っているように、人間が創造される以前に、霊的存在であるケルビムやセラフィム、そして天使たちが創造されました。その中の一つの存在が堕落したと考えられます。それがサタンです。

本日の聖書箇所は、エゼキエル書28章と共に、サタンの起源を推測することができる箇所でもあります。

本日のイザヤ書はバビロンの王の堕落と滅亡について語っており、エゼキエル書28章はツロの王の堕落と滅びについて語っています。本日は聖書に記されている通り、これらの王たちを間接的に描写することによって、サタンの起源、働き、そして最終的な滅びについて考えていきたいと思います。

それでは、堕落したサタンについて、聖書を通して具体的に見ていきましょう。

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## 1.バビロンの王とルシファー(イザヤ14:12–15)

### ・ルシファー(12節)

「明けの明星、暁の子よ、どうしてあなたは天から落ちたのか。国々を打ち倒した者よ、どうして地に投げ落とされたのか。」

ルシファーとは「光を運ぶ者」を意味するラテン語であり、「輝く者」を意味するヘブライ語「ヘレル」を翻訳した言葉です。ルシファーは「光の天使」(Ⅱコリント11:14)として現れるサタン悪魔を指します。

この言葉を「明けの明星」と訳したことで、悪魔をイエス・キリストと混同する誤解が生じることがあります。キリストは「明けの明星」(黙示録2:27–28、22:16)という称号を持っておられ、また聖徒の内に(聖霊によって)住まわれる救い主として働かれる時、「明けの星(デイスター)」とも呼ばれます(Ⅱペテロ1:19)。

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### ・高慢なルシファーの堕落(13–14節)

「あなたは心の中で言った。『私は天に上り、神の星々の上に自分の王座を高く上げ、北の果てにある会合の山に座ろう。密雲の頂に上り、いと高き方のようになろう。』」

神に逆らったルシファーほど高慢な存在はいません。悪霊に支配されると、人はルシファーのように高慢になります。

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### ・ルシファーの滅び(15節)

「しかし、あなたは陰府に、穴の底にまで落とされる。」

ルシファーは将来、永遠の火の池に投げ込まれます。サタンに属する者、獣、偽預言者、不信者たちは皆、火の池で永遠の苦しみを受けることになります。

16節から20節までは、ハルマゲドンの戦いにおいて滅ぼされる反キリストとその勢力、そしてそれを裁かれるキリストの描写と考えられます。

20節の「あなたの地」という言葉は、滅びの子、すなわち最後の反キリストがユダヤ人である可能性を示唆しているようにも見えます(ダニエル11:38、エゼキエル21:25)。

イスカリオテのユダは(ヨハネ6:70)、モアブ出身のシリア人であった可能性があります。モアブはキリストの時代においてシリアと関係していました(エレミヤ48:25、ゼカリヤ11:17)。最後の反キリストは、第二のイスカリオテのユダのような存在と考えることもできるでしょう。

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## 2.ツロの王と覆うケルビム(エゼキエル28:12–14)

### ・卓越した偉大な人物(28:12)

「人の子よ、ツロの王について哀歌を作り、彼に言え。主なる神はこう言われる。『あなたは完全の典型であり、知恵に満ち、全く美しかった。』」

この言葉から、ツロの王の名声の大きさが分かります。彼は人間でしたが、非常に卓越した人物であり、勇士でもありました。ツロの王にはヒラムなどの偉大な王がいました。ヒラムはソロモン時代の有名な王です。

ケルビムがサタンとなる以前の状態について、「完全であり、知恵に満ち、美しかった」と言われているほどです。

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### ・神の園エデン(28:13)

「あなたはかつて神の園エデンにいて、あらゆる宝石で飾られていた。赤めのう、トパーズ、ダイヤモンド、緑柱石、縞めのう、碧玉、サファイア、トルコ石、エメラルド、そして金で作られていた。」

ここで言われるエデンが、アダムとエバのいた場所なのか、別の場所なのかは明確ではありません。しかし彼は、罪のないアダムのように賢く、幸福であったように見えます。

彼は盛んな交易によって莫大な富を築きました。ここに列挙された宝石から、その栄華がどれほどであったかを推測できます。

この記述から、エデンの園がどれほど素晴らしい場所であったかも想像することができます。また、彼が創造の時に天の合唱に属していたことも示唆されています(ヨブ38:7)。

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### ・ケルビムであった(28:14)

「あなたは油注がれた、覆うケルビムであった。私はあなたをそうした。あなたは神の聖なる山にいて、火の石の間を歩いていた。」

油注ぎという言葉は、王、預言者、祭司に使われる特別な表現です。油注がれた王は、自分の民を守る存在として、覆うケルビムのようであるべきでした。

彼は、至聖所で契約の箱を覆うケルビムのように、栄光ある存在でした。十二の宝石で飾られた衣を着た大祭司のように振る舞っていました。

サタンは天使と明言されているわけではなく、「ケルビム」として記されているため、単純に天使と断定することはできません。しかし彼は被造物です。

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## 3.ルシファーと堕落したケルビムの裁き

### ・裁きの模範(エゼキエル28:19)

「諸国の民の中であなたを知る者は皆、あなたのことで驚く。あなたは恐るべきものとなり、永遠に存在しなくなる。」

ツロの王の滅びがサタンの堕落に例えられていることから、神がどれほどこれを憎み、完全に滅ぼされるかが分かります。

それはソドムとゴモラの滅びのようであり、またダニエル書にある帝国が石によって打ち砕かれるように、完全に滅び去ることを示しています。

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### ・最後の裁きの予表

ノアの時代の裁き、バビロン帝国の滅亡、ソドムとゴモラの滅び、ツロとシドンの滅亡、エジプト、アッシリア、新バビロン、メディア・ペルシャ、ギリシャ、ローマなど、歴史上の多くの国々が神の裁きを受けて滅びました。

同様に、終わりの日にはサタンと結びついた反キリストの国とすべての人間の国は、永遠に滅びることになります。

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### ・最後の裁き

ルシファーは堕落したケルビムであり、サタンと呼ばれる存在となりました。

これらの記述は、歴史上の支配者たちがサタンや反キリストの象徴として現れてきたことを示しています。

終わりの時、彼らは主イエス・キリストによって裁かれ、永遠の火の池に投げ込まれます。

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## 結論

バビロンの王とルシファーについて学び、またツロの王と関連する堕落したケルビムについて学びました。

彼らは堕落した存在であり、歴史の中で多くの権力者たちが反キリスト的存在として現れ、やがて滅びていきました。

そして終わりの時には、最後の反キリストが現れるでしょう。それはイスカリオテのユダのような人物である可能性もあります。

彼らは最後の日にイエス・キリストの裁きを受け、千年王国の間は底知れぬ所に閉じ込められ、最後の裁きの後には永遠の火の池に投げ込まれます。

彼らの滅びは高慢から始まりました。

私たちの心の中に高慢が芽生えないように注意しましょう。もし芽が出ているなら、それを断ち切り、根から引き抜くべきです。

神は高慢な者を地獄にまで低くされ、へりくだる者を天にまで高くされるお方です。

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